AIDという家族のカタチ

夫の無精子症の為、AID(非配偶者間人工授精)で授かった子供たちとの過去・今・未来を綴るブログです。

AIDに進んで良いのかどうかは人それぞれ違う

AIDか養子かでしか、子供を迎える事が出来ないという現実を突きつけられた時。

 

もしAIDの道に進もうと思うなら、とても大切なこと。

 

それは、自分がAIDに対して肯定的な気持ちでAIDに進もうとしているのか。

 

もし、子供を産むにはAIDしかないから仕方なくAIDに進む、なら、一度踏みとどまって一から考え直して頂きたいな、と思います。

AIDで子供を作るのは親のエゴかもしれない・・・と悩んでいるなら、自分の気持ちがはっきりするまでゆっくり考えてからAIDに進んで欲しいな、と思うのです。

 

 

もちろん、全ての不安を解消してからAIDに進むのは難しいと思います。

みんな多かれ少なかれ不安を抱えながらAIDに進んでいるのは事実。

 

でも、自分のAIDに対する根本的な捉え方が、ポジティブなものなのか、ネガティブなものになってしまっているのか、そこだけはしっかり自分の心に問いかけてみて下さい。

 

ネガティブな捉え方をしたまま・あるいは大きな迷いを抱いたまま、AIDで子供を授かってしまった場合、子供にそれが伝わってしまう可能性が高いと思うのです。

結果子供に辛い思いを背負わせてしまうことにならないかが1番心配です。

告知をする場合はもちろん、告知をしない場合もです。

 

AIDに対してネガティブだったり迷いを抱えているというのは、=子供の出自に対してネガティブだったり迷いを抱えているということ。

子供がそれを感じれば、子供が自分のアイデンティティを上手く形成出来なくなってしまう恐れがあります。

 

なので、AIDに進む際は、両親がAIDに対して迷いがないこと、は絶対条件だと思うのです。

何度も言いますが、細部においての不安や心配事があるのは大丈夫です。

でも、『AIDで家族を持つこと』、その事に対しては絶対的な自信を持てるようになってから治療に進んで欲しいのです。

 

もう一つ大切なこと。

自分がAIDをすることに対して迷いやネガティブな気持ちを持ってしまうこと、それ自体は普通のことです。

そういった方も複数人見てきました。

その場合考え抜いた末、養子や二人の人生を選ばれることもありました。

人によって価値観は様々です。

どう感じるかは人それぞれ。

その人の進むべき道も人それぞれ。

無精子症という宣告をされた時点(厳密にはTESEで精子が見つからなかった時点)で選択肢は3つしかないです。

正直、ものすごくしんどいです。

しんどかったら、一度現実逃避をして、遊びくれてみるのもいいと思います。

でもその3つの選択肢の中でどの道の先に自分たちの幸せがあるのか。

とても大切な事なので、迷いがなくなるまでとことん悩み切る事がとてもとてもとてもとても大切な事です。

 こうあるべきだ、こうしないといけないはずだ、ではなくて、自分たち夫婦はどうしたいのか、1番大切なものは何か、を考えることが大切です。

 

 

『AIDは誰をも幸せにするものではない。』

以前聞いた言葉です。

AIDに進んで、幸せに暮らせている家族もいれば、AIDという事実に苦しみながら過ごしている家族がいるのも又事実なのです。

 

しんどい時こそ、未来の幸せに繋がる道をしっかりと考えてみてほしいです。

『自分たちの幸せの道』は今は見えてなくても、ちゃんときっとどこかにあるはずですから😊

 

 

 

 

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