血の繋がりなくてもパパの子供だよ−AID告知後の娘の様子
日常生活の中で突然長女イチカが、
「イチカってパパの子供じゃないの??
イチカはパパの卵でなくてプレゼントしてもらった卵から生まれたからさ。」
と言い出しました。
誤解のないように付け加えておくと、この質問をしてきたイチカの口ぶりは、
いつもと同じ感じです。
特に思いつめたり悲しそうだったりすることはなく、ごく普通の話し方でした。
イチカは喜怒哀楽がはっきりしていてすぐに自分の感情を出すタイプです。
なので、この時も本当に自分がパパの子供じゃないかも!と思ったというよりは、
ただパパは自分のパパであることを私に確認したかったのだと思います。
もしパパが本当に自分のパパじゃないかもしれないと思っていたら
もっと思いつめた口調になるはずですので。
私が、
「パパの子供に決まってるじゃんー!
だって、パパとママの二人で子供欲しいねって相談して、卵をプレゼントしてもらおうって決めたんだよ。それでイチカが産まれたんだから、パパの卵でなくてもパパの子供なんだよー!
パパの子供じゃないかもなんて言ったらパパすごく悲しむよー。」
と、これ又普通の口調で答えました。
イチカは
「そっかー」
と、これ又普通の感じで納得して、あっさり会話は終了しました。
後でイチカに尋ねてみたのですが、どうやらふっと、
自分はパパの卵から産まれてないから(血が繋がってないから)、パパの子供じゃないのか?
と疑問が頭に浮かんだらしいです。
今までイチカに、『家族であること』と血の繋がりについて話したことがありませんでした。
だから今までは漠然と感覚的に、”パパは自分のパパ”と思っていたけど、ふっと血が繋がってないけどパパで大丈夫なんだよねー?って思ったんでしょうね。
そこで、改めて私に確認をして、
”血は繋がっていなくても、パパはイチカのパパで間違いないんだな”、
とイチカの中で再度納得ができたようです。
これもイチカが成長して様々な理解や考えが深くなっていっているからこその
質問だったのだと思います。
こうして少しづつ少しづつ、AIDに対する理解も深まり、自分とはこういう人間なんだというイチカ自身のアイデンティティを形成しているんですね。
今回の会話も、長く続いてゆく『告知』の中の一つですね。
これを機に、養子のお話とかステップファミリーのお話などを混じえ、
家族とは何かについてイチカと一緒に考える時間を作りたいな、と、
このブログを書きながら思いました。
ブログを書かせていただいていると冷静に振り返る事が出来、気付きを得られること、感謝です。
そして、AIDのお陰でこういった大切なテーマをイチカと話し合うきっかけも持てること、AIDにも感謝です。
後日談です。
上記のやりとりから何日かして、イチカがパパにお手紙を書きました。
そこには、
”なんさいになってもずーーーーーーーーーーっとパパのことがだいすきだよ。
パパのこどものイチカより”
と書かれていました。
いつもの手紙は ”イチカより”、だけなのに、
今回は、”パパのこどもの” が、付け足されていたのです。
イチカ、自分がパパの子供だっていう事が、嬉しかったのかな。
それを見て、思わず微笑んでしまったママでした。
お読みいただいた方ありがとうございました。
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