AIDという家族のカタチ

夫の無精子症の為、AID(非配偶者間人工授精)で授かった子供たちとの過去・今・未来を綴るブログです。

無精子症 辛い時の周りとの距離の取り方

無精子症発覚後の私

 

たまには遡って昔の事を書いてみようと思います。

無精子症が発覚した直後の私。

 

世界が灰色に見え、

同じような道を歩んできたはずだった学生時代の友人たちとは

隔離された別の世界にポツンと立たされているような気分だった頃。

 

 

 

ちょうど周りは出産ラッシュでした。

 

Aちゃんの出産祝いを皆で買いに行こう!

Bちゃんの赤ちゃんに皆で会いに行こう! etc....

 

 

昔の友達から、『報告です』というタイトルのメールが届いただけで、

心臓がバクバク・・・。

又妊娠とか出産の報告か・・・と沈んだ気もちを奮い立たせ

勇気を出してメールを開けたら、

『赴任が決まりました!』

それさえも、脳内で勝手に、

”赴任” → ”不妊” に変換して、え??! 仲間?

なんて一瞬動揺してしまうくらい、私の頭の中 120%が

無精子症のことで詰まっていました・・・。

 

今思い出すと滑稽でしかないですが・・・。

 

そんな時期の友人との距離感って難しいですよね。

 

妊娠出産を普通に経験している友人たち、

私には彼女たちから後光が見え、

光り輝いて眩しすぎました。

 

一生子供が持てないかも知れない悲しみのどん底の自分が、

赤ちゃんと共に幸せに溢れている友人のお祝いに行く。

 

苦行でした。

 

すでに予定していたものは仕方ないので自分を奮い立たせ出かけました。

 

出産祝いを買いに行くだけなら、意外に嫌な思いをせずに楽しく過ごせました。

が、友達の赤ちゃんに会いに行った時は、とても寂しいようなやりきれないような気持ちになったことを覚えています。

 

すでに予定されていた約束が終わったあとは、

何となく昔の友人とは会わないように距離をしばらく取っていました。 

 

皆さんのブログを読んでていても、

辛い時の周囲との距離の取り方に悩んでいる記事、

良く目にします。

 

 

辛い時の周囲との距離のとり方 

自分が辛いなら無理しなくていいと思います。 

しばらく友人たちと距離を置くのも必要です。

本当の友人ならば、1年や2年交流が減ったとしても、

その後時が来れば又仲良く遊べる日がやってきますし。

 

 

『最近仕事が忙しくて体調優れなくてさ・・・。

ちょっとしばらく休日は家でゆっくりしてたくてさ。

元気になったら又遊んでね、ごめんね!!』

 

なんて言っておけば、みんな多くは聞かずに そっとして置いてくれるんじゃないかな。

 

親戚づきあいもしかり。

体調不良を理由にして、どうしても無理な時には集まりを欠席するのもありです。

 

今は自分の心の健康を取り戻す事の方が大切です。

勇気を持って周りのお誘いを断るのも、自分の心の為には必要です。

 

 

お祝いの言葉などはとても大切な言葉なので、辛くてもしっかり伝える、それだけ抑えておけば大丈夫だと思います。

相手側は、こちらの事情を知りませんしね。

 

私も半べそかきながら、出産おめでとう😊赤ちゃん可愛いね! なんてメール返信した記憶もあります。

メールってこういう時ありがたいですね。

いくら自分の心が泣いてても、笑顔の顔文字使えばこちらの感情は隠せますからね・・・。

 

お友達にはちゃんと敬意を払った上で、少しだけお暇をいただきましょう!

 

 

ちなみに、そんな事を言っておきながら、

今となっては友達の赤ちゃんを見て切なくなった思い出も、

もはや懐かしい思い出の一つ、です。

 

今の辛い気持ちも、きっと今だけです。

自分の状況が変われば見え方も変わってくるはずです!

 

 

 

 

ちなみに職場の場合は距離を取れないので

もう耐えるしかないですよね・・・。

そんな時は、ブログなどで愚痴を吐く。

同じ無精子症仲間に思いを聞いてもらうのが一番です。

 

 

私の場合、職場にも妊婦さんなどがいて、

突然の妊娠報告にうろたえた記憶があります。

 

この場合面と向かってなのでキツイです!!

 

仲のいい職場だったので、

その同僚の方も私がそろそろ妊娠希望だということは

雰囲気で察していたんだと思います。

 

多分気を使ってくれ、先に妊娠しちゃってごめんね、

なんて謝ってまでくれてしまい・・・逆に・・・。

崩壊しそうな涙腺を必死に隠しながら

おめでとうと伝えた思い出があります。

 

その後トイレに駆け込み泣きましたね・・・。

と同時に無精子症仲間に事の全てを報告し、

慰めてもらいました!!

誰かに分かってもらうことで大分気が楽になりましたよ。

 

当時の無精子症仲間には本当に感謝です。 

 

この時期に一番必要なのは同じ立場の友人であること間違いありません。

 

 

 

両親との距離感ー理解してくれるだけで十分

 

私の両親は、無精子症やAIDに対してとても理解を示してくれ、

暖かく見守ってくれていました。

感謝しています。

 

でもそれでも、ちょっとした会話の中で、

あ・・・そういう言い方するんだ・・・なんて思うこともありました。

 

実母といえども、違う人間。

同じ経験をしたわけではない。

全てを分かってもらおうという方が無理があるんだな、と感じました。

 

無精子症についてカミングアウトを周囲の人にした場合、

理解は求めていいと思うのですが、

全て分かってもらおうとは思わない方がよいのだと思います。

 

理解してくれたらそれだけで感謝です。

それが親だろうが親友だろうが。

 

くどいですが、経験した人にしか分からないことって

世の中たくさんありますからね。

 

 

ちなみにそれも、

無精子症だけの話にあらず。

全般的に言えますよね。

 

どんな事も、何で分かってくれないの?!!なんて思う悩み自体が傲慢なのでしょうね・・・。

人間は一人一人、立場も置かれた環境も違いますから。

 

特に夫に対して、そうなりがちではないですか?

私だけでしょうか、反省です。

 

 

 

無精子症仲間を作ろう

上の私のエピソードもそうですが、

無精子症発覚後のこの気持ちを誰かに聞いて欲しい。

誰かに分かって欲しい。

女性はそのように思う人も多いですよね?

 

 

でも周りには同じ立場の人は誰もいない。

話せる人は誰もいない。

 

でもそこで一人で抱え込むことだけはしないようにして下さいね。

どんどん辛い気持ちが蓄積してしまいます。

 

アメブロ無精子症を検索すると沢山ブログが出てきます。

色んな人たちの経験談を読むと、仲間が沢山いることに気づくと思います。

 

アメブロを自分を始めてみて、同じ境遇の方たちと交流を持つのもいいです。

同じ境遇の方のブログにコメントしたり、いいねしたり、自分のブログも綴ってみたり。

 

無精子症の辛い時期は、 

周囲の今までの友人とは少し距離を置いて、同じ境遇の仲間と繋がってみる。

 

これが一番心の精神衛生上おすすめです。

 

もちろん良かったらこちらのブログに

コメント下さっても大歓迎です。

 

このブログで何度も書いているかと思いますが、

こればかりは本当に経験した人間でないと解り合えないですからね・・・。

 

明けない夜はないです。

辛い思いを抱えてる方の心が、少しでも安らぎますように!

 

 お読みいただいた方ありがとうございました!

 

 

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