AIDという家族のカタチ

夫の無精子症の為、AID(非配偶者間人工授精)で授かった子供たちとの過去・今・未来を綴るブログです。

AID 全ては『生まれてきて良かった』と思ってもらえる為に。

『生まれてきて良かった』

私の子育ての全ては、子供たちにこう思ってもらう為なのだと思います。

 

 

夢中になって作った作品を私に見せる時のイチカのキラキラした眼。

友達と遊びながら笑い転げているイチカやニコの、その声。

ダンスに楽しく通い、踊るその姿。

 

親の私から見ても、今イチカとニコは幸せに楽しく日々を暮らしていると思います。

『生まれてきて良かった』

イチカにAIDの告知をして1年半、今は確実に子供達はそう思ってくれています。

本当にありがたいことです。

 

 

 

 

思い返すこと9年前、夫の無精子症が発覚して、AIDについて検討を始めた頃。

AIDをすることは親のエゴなのかなあ?と悩んだ事を覚えています。

子供が幸せになれないならばAIDはすべきでないなあ・・・と。

 

そして悩んだ結果思ったこと。

『子供がいつか寿命を全うする時に、AIDで生まれてきた自分の人生いい人生だったなあと思えるならば、AIDで子供を生むことは私のエゴではないな』ということ。

 

AIDで子供を生むことがエゴであるのかどうかは、いつか子供が判断すること。

私が悩んでいたって仕方がない。

 

子供に、

『生まれてきて良かった』

と思ってもらえるように、AIDにも子育てにも向き合おう。

私はその時自分の胸に誓ったんです。

 

 

当時の私は、AIDについて子供がポジティブに向き合えるような子育てを

していこう、そう思っていました。

 

 

そして月日は流れ、現在。

 

AIDの告知と共に、ドナーさんへの感謝や生まれてきてくれたことへの感謝を

たくさん伝えました。

イチカはAIDのことをポジティブに捉えてくれていると思います。

 

今のところはAIDにまつわる問題はさほどなく、

特に難しいことも全くありませんでした。

 

 

でも・・・

『生まれてきて良かった』と思ってもらうためには、

AID以外の要素もとっても大切で、そちらの方が実は何倍も難しいことに気が付きました。

 

縄跳び、他の子はみんな出来ているのにイチカだけ出来ないなあ・・・と

毎日無理やり練習させてしまったり、

親の意思で始めた習い事、無理やり行かせようとしてしまったり、

感情に任せて子供達を怒ってしまったり。

書き出すとキリがありません。

 

子供の気持ちを無視して、親の事情を押し付けようとしてしまっていることに、

たまにハッとさせられるのです。

まさに、親のエゴです。

親になってみて気づいたのですが、親ってそもそもがエゴの塊のような生き物です。

子供のため子供のためと言いながら、実のところは自分の価値観を子供に押し付けているだけってことが多々あります。

 

今やAIDについての【親のエゴ】よりも、日常における【親のエゴ】の方が、

コントロールに苦戦しています。

 

 

・・・そして

そんな自分に気づいた時は、初心に立ち返ります。

 

『生まれてきて良かった』と思ってもらえるような育児をしよう。

 

 

 

イチカとニコの好きなこと・楽しそうなことを一緒に探そう!

苦手なことを無理やりさせるのはやめて、好きなことを目一杯伸ばしてあげよう。

今日も一冊、図書館でイチカの好きそうな手芸の本を見つけてきました♬

見せるのが楽しみだなー。

 

子供達の生きる力がどんどん太く強くなるように、

子供達の笑顔がずっと消えないように・・・。

子供の目線で物事を考える事を忘れないようにしたいな。

 

無精子症やAIDで苦しんだ時期に 私が得た宝物の一つが、

【親のエゴに気付くアンテナ】かもしれません。

無精子症は本当に多くのことを私に教えてくれました。

今となっては感謝、です。

 

とはいえ、人間(私)は忘れる生き物。

こうやってブログを書いたりすることによって、

私は又、心に大切なことを刻み直しているのですね。

 

 

お読みいただいた方、どうもありがとうございました。