AIDという家族のカタチ

夫の無精子症の為、AID(非配偶者間人工授精)で授かった子供たちとの過去・今・未来を綴るブログです。

AIDを周囲に話さない(隠す)≠ AIDは隠さなきゃならないようなこと

 

AID(非配偶者間人工授精)で子供を持った場合、その事実を誰にどこまで話すか、ということについて悩むことも多いものです。

信頼できる家族・親族・友人には話す人もおおいです。

しかし、近所の人達や子供繋がりのいわゆるママ友達には中々話すハードルが高いのが現状です。

 

 

もちろんAIDの事を包み隠さず誰にでもあっけらかんと話せればそんな素晴らしいことはありません。

 

理想としては、養子やAIDやステップファミリーなどもそれも一つの家族のカタチだね、と世間が普通に受け入れてくださること。

 

ですが、実際問題そうもいきません。

 

理由としては、

  • AID自体のそもそもの認識が一般の人には低いこと。
  • AIDに対してネガティブな印象を持つ方も少なくないと思われること
  • 近所やママ友といった世間で様々な噂が広まる可能性も0ではないこと

があげられます。

 

正直私自身、自分達に無精子症という現実が突きつけられるまで、AIDという存在さえ知りませんでした。

以前よりは報道関連でAIDを目にする機会も増えたのかもしれませんが、まだまだ世間での認知度は低いと思います。

 

そして、やはり第3者の介入する生殖医療に対して、そこまでして子供を持つべきなのか?と違和感を感じられる方も少なくないのが現状だと思うのです。

 

実際に無精子症になり夫と血の繋がった子供は望めないとなった場合、少なくとも半数以上(おそらく7,8割程)の人はAIDを選択する現状から、おそらく世間の大多数の人も同じ立場になれば気持ちを分かってもらえるとは思うのですが。

関連記事はこちら☆→その立場になってみないと分からないこと

 

そんな世間の人達のAIDに対する認識の中、子供を実はAIDで授かったんだと周囲の皆に伝えることは色々なリスクも伴います。

 

特に、自分たち親が何かを言われるならまだしも、子供たちの耳にもAIDに対する否定的な声・同情するような声が周囲から入ってくる可能性も低くないはずです。

 

もちろん子供たちも、大人になってからはネットなどで簡単にAIDに対する世間の声を目にする事もあるかと思います。

 

でも、子供のうちから聞かなくて良いこと、も、やはりあるはずです。

 

 

遅くなりましたが、やっと本題です。

AIDを検討されている方達から良く聞く質問です。

  • AIDを周囲に隠すというのは、後ろめたいから隠していると子供に思われないかな?
  • AIDを隠さなきゃならないようなこと、と子供に思わせてしまわないかな?

 

私もこの問題に悩んだ時期がありました。

AIDに自信を持って進んだなら、周囲にも全て話せるはずなのでは?

なんて思ったりしました。

 

でも、AIDの勉強会で聞いた言葉にハッとさせられました。  

AIDで子供を授かった事実は個人のプライバシーだよ。

個人のプライバシーって周囲に闇雲に話さないでしょ? 

 

 それを聞いて納得したのを覚えています。

AIDで子供を授かった事実にはとても感謝している。

AIDで産まれてきてくれた我が子達を誇りに思っている。

 

でもだからといって、それを周囲に全部話す必要は元々ないんだ・・・。

 

確かに考えてみたら、

例えば自分の家に貯金が1億円あったとして、それ自体は良いことだけど周囲にわざわざ言いませんよね。

聞かれたって適当に濁します。

 

それって個人のプライバシーですから。

 

AIDもそれと同じように考えれば良いんだ。

そう思えるようになってから、心が楽になりました。

 

周囲に話すことによって、言い方は悪いですが色々と面倒くさい事になる可能性が高いことは、良いことであろうと敢えては言わない。

 

そうか、AIDもそれと同じなんだな、と。

 

 

 

ただ、問題点がないわけではないんです。

本来なら、AIDのことを周囲に普通に話せるような世の中であってくれたらこんな嬉しい事はないわけですから。

そんな世の中に出来るよう、AIDで産まれた子供を持つ親たちには働きかけていく責任があるな、とも思うのです。

 それについても、又記事にしたいなと思っております。

 

 

お読み頂き、どうもありがとうございました!

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