AIDという家族のカタチ

夫の無精子症の為、AID(非配偶者間人工授精)で授かった子供たちとの過去・今・未来を綴るブログです。

ブログ、引っ越しをします。

突然ですが、ブログを引っ越しすることにしました。

 

ここのところ色々忙しく、ブログを全然更新できていませんでした。

でも、ほそぼそとでも続けていきたいという気持ちはずっとあるのです。

 

そして、出来ることなら当事者の皆さんともっと繋がりたいな、という思いが強まりまして・・・。

 

なので、当事者の皆さんがよく利用しているアメブロにお引越しをすることにしました。まだ記事も全然移せていないのですが、今後少しずつ移していく予定です。

 

そして、前回、長女が告知を忘れていた時の記事を書いたのですが、

今回ようやく(笑)続きの記事をアメブロにアップしました。

良かったら読んでください。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

 

        ☆引越し先☆

      ⬇  ⬇  ⬇  ⬇

ameblo.jp

AIDの告知を忘れていた長女

久しぶりに記事を書きます。

私には中々衝撃の出来事だったのですが、タイトル通り、

AIDで産まれた長女のイチカ、告知をされた日の事をすっかり忘れていたのです!

 

6才になってすぐ告知をし、時は流れ、8才になったくらいの時期だったでしょうか。

 

家族で車に乗ってお出かけ中、AIDの話を何かしていた時のこと。

ふと、イチカに聞いてみたんです。

イチカ、いつからパパの卵をプレゼントしてもらってたこと知ってた?」

 

すると、イチカ

「えー、多分2才とかすごく前から知ってたよ。」

 

驚いた私は、

「え?最初にママがパパの卵の話した時のこと、覚えてないの?」

 

イチカ

「んーー覚えてないよ。昔から知ってたもん。」

 

私にとってはイチカに初めてAIDの告知をした時のことは忘れられない思い出です。

でも、イチカにとっては告知は、ごくごく普通の日常の1ページとして、記憶の中に忘れ去られていたのです。

 

6歳より以前はAIDについてイチカは知らなかったはずなのですが、もうずっと昔からAIDについて知っているような気持ちだそう。

 

私としてはかなり重大な告知をした気分でしたが、小さな子供にとってはそれがいかに自然に受け止められる事柄なのかということをあらためて痛感した瞬間でした。

思春期以降のことはまだ私には分かりませんが、少なくともAIDで産まれたという事実は、小さな子供にとってはそこまでインパクトのある話ではなく、数ある自分の物語の中の一つ・・・といった所なのかもしれませんね☆

 

ですので、これから告知をする皆さん、ご夫婦がAIDに感謝をできてさえいるのであれば、告知はそんなに恐れる必要はない、と思います☆

 

これだけなら良かったのですが、これに付随してちょっとした事件が発覚します。

 

というのも・・・先程の次の瞬間に私の脳裏に浮かんだことは、

告知をした日のことを忘れていたということは、AIDのことは大事な家族の話だから、家族の中だけでしようね!という話も忘れたということだ!!!

もう一度その話もしておかなきゃ!

 

そして、慌ててイチカに再度、AIDのことは家族だけで話そうね、という話をしたのですが・・・。

 

イチカ「え?!!そうなの?!!」

と、かなりビックリした声を上げていました^^;

 

タイトルと内容が変わりますので、次の記事に続きます。

 

 

精子提供を検討している方・治療中の方・子育て中の方向けにオープンチャットを開設しました。是非参加してください(^^)

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hanamirai.hatenablog.com

 

娘にとってもドナーさんは大切

久しぶりに投稿します。

全然記事を書けずに申し訳ありません。

 

最近、ちょくちょくAIDに関する話を上娘(AIDで生まれた)のイチカとします。

ですので忘れない内に記録しておきたいと思います😊

 

 

イチカイチカとニコの卵をプレゼントしてくれた人達さ、もしかしたらその二人も兄弟かもしれないよねー??」

(注:イチカとニコのドナーさんはそれぞれ違う方たちです。)

「んー、まあそうね、可能性は低いけど0ではないねえー!

ま、分からないけど、でも二人に卵をプレゼントしてくれた人達は、すーんごい素敵な人達なんだろうなってママ思ってるんだ😃」

イチカ「なんでー?」

「え、だってこんな素敵な子たちが生まれてきたんだからさ、プレゼントしてくれた人達もすごく素敵に違いないっ!」

イチカ(ちょっと照れて嬉しそうな様子)

 

イチカイチカの身体ってさー、卵をプレゼントしてくれた人のことをパパって思ってるのかなあ??」

「え?パパは、パパじゃん?? ?イチカはそう思ってるの?」

イチカ「違う。イチカはパパとは思ってないけどさ、身体はそう思ってるかもしれないって思ったの。」

(なるほど。遺伝的にはドナーさんが父親だから、感情のない身体自体がドナーさんを父親と思ってるかもしれないという理屈か(笑)魂の父親はパパだけどってね。面白い解釈(笑))

「なるほどね(笑)でもそれはママには分からないわ(笑)イチカの身体に聞いてみて(笑)」

イチカ「えーだって聞けないじゃん(笑)」

 

イチカ「パパって卵がなかったでしょー?イチカはパパの子供だから、イチカも将来赤ちゃん出来ないかもしれないよねえ・・・。」

「いや、イチカは卵プレゼントしてくれた人の卵とママの卵で赤ちゃんになったから、パパの卵ないのは関係ないよー。だから大丈夫!」

イチカ「そっか。ママ、卵プレゼントしてくれた人に感謝してるんでしょー😃?」

「そりゃもちろん!」

イチカ(笑いながら私にマイクを向けるジェスチャーで)「ハイ!卵をプレゼントしてもらった時、ママはどう思いましたか?」

「えーー、もうそりゃ嬉しかったよー!今まで赤ちゃんは出来ないって思ってたのがさ、プレゼントしてもらったからこれで赤ちゃんに会えるかもしれないー😭✨って。」

イチカ「ふーん😄」(嬉しそうにニコニコしながら)

 

 

以上、ここ最近にイチカとの間にあった会話の再現です。

イチカと会話をしていて感じるのは、イチカにとってドナーさんはパパではないけど、どこか大切な存在なんだろうなという事です。

私がドナーさんに感謝をしていたりプラスの感情を持っている事を伝えると、

すごく嬉しそうにするイチカなのです。

たまに私がドナーさんに感謝しているのを確認するかのような質問をしてくることさえあります(笑)

 

又、親のAIDやドナーさんに対する感情は、

子供にものすごく影響を与えているのを感じます。

親がAIDやドナーさんに肯定的だからこそ、子供もAIDやドナーさんに対して肯定的になれるのですよね。

 

だから、AIDに対してネガティブな感情を持ったままAIDに進んでしまうことは絶対にやめてほしいし、

 

逆にAIDやドナーさんに感謝して肯定的な感情を持てているのであれば、AIDに進むことを極度に恐れる心配はないんじゃないかな、と思います😊

 

本日は以上です、又時間がある時に記事を書きに戻ってきますね。

 

今Withコロナ時代で、AIDの勉強会も開催されず、前に進みにくく辛い思いをされている方もいらっしゃると思います。

私に答えられる質問でしたらいつでもお答えしますのでお気軽にコメントを下さい。

 

ではでは。

 

しばらく記事をお休みします。

こんにちは、hanamiraiです。

 

申し訳ありません。

実は私生活で色々な事が起こり、しばらく記事が書けそうにありません。

 

落ち着いたらそんな私生活のゴタゴタも含め、又記事を書きたいと思っています。

 

ただ、もし悩んでいらっしゃる方などいらっしゃいましたらコメントはお待ちしています。少し遅くなってしまうかもしれませんが、返信は必ずさせていただきます。

 

遅くなってしまいましたが、先程2名の方に返信させていただきました。

 

 

又必ず記事は再開したいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

Hanamiraiより

AID 子供との会話から考える、ドナーさんや子供の出生への感謝の大切さ。

 

夫の無精子症のため、AID(非配偶者間人工授精)で娘たちを授かった我が家です。

 

イチカ7歳との会話

ある日の休日の昼下がり。

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AID 思春期(反抗期)にどう対応する??

たまに、AIDを検討している方からこんな質問をされます。

 

『もしお子さんが思春期(反抗期)になり、AIDで生まれてきたくなんかなかった!!と言ってきたらどうしますか??』

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AIDって特別なもの?特別って何??

夫の無精子症により、AID(非配偶者間人工授精)で授かった姉妹の子供の母です。

先日AIDを検討している方の相談にのっている時、皆さんの真剣な表情を見たりAIDについての疑問や悩みをたくさん抱えている姿を見て、ふと気づきました。

 

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AID 全ては『生まれてきて良かった』と思ってもらえる為に。

『生まれてきて良かった』

私の子育ての全ては、子供たちにこう思ってもらう為なのだと思います。

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無精子症発覚直後の夫の様子と妻の思い

                                       無精子症と発覚して落ち込んでいる旦那さん達にエールを贈りたくて、

今日はそれを記事にします。

 

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仲間が欲しいのはAIDで生まれた子供も同じ?

以前、AIDで家族になったみんな(AIDとは第三者からの精子提供です。)で集まったことがありました。

赤ちゃんから小学生まで。

10家族以上の大所帯です。

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イチカ(7歳)との会話ー告知後のAIDについて

なんて事のない日常の会話ですが、

AIDの告知を受けた子供が 何を感じどう考え成長していくのか、

誰かの参考になるかもしれないので記しておきます。

 

我が家はAIDで子供を授かり、その事は長女イチカが6歳になってすぐに告知をしました。

 

 

先日、イチカ(7歳)が血液型の話を始めました。

(下に過去記事貼りましたが、読んでみたら以前も似たような会話していたのですが 汗)

 

イチカ『パパはA型でママもA型で、イチカの血液型は何?イチカも同じ?調べてないの?』

イチカのはまだ調べてないんだよ。血を取って調べないといけないから簡単にはできないからさ。子供の血液型はパパの血液型とママの血液型の組み合わせで決まるんだけど、我が家の場合はママの血液型とドナーさんの血液型でイチカの血液型が決まるのね。といってもドナーさんは、パパと同じ血液型になってるんだけどね。』

 

イチカ『そっか。ドナーさんとパパは同じ血液型なんだ!

    ドナーさんってママとパパが選んだの??』

 

『ううん、選べないよー。でもドナーさんとパパの血液型は同じ方がいいからって病院が同じにしてくれるんだよ。あとは、慶応大学病院ってとこで治療したんだけど、多分ドナーさんはそこでお医者さんになるための勉強をしてる大学生の人みたいだよ。』

 

イチカ『ふーん。そっかあ。

(ふざけて笑いながら) もしさ、ドナーさんが泥棒だったらどうする(笑)??』

 

『いやいや、泥棒ってことはないから(苦笑)

ほら、お医者さんになる勉強している大学生だからさ、泥棒なんてしないよ(笑)』

 

イチカ『そっかー(笑)』

 

『そうそう。まあそれ以上は分からないんだけどね。

だからママ、ドナーさんはきっとすんごーーーく素敵な人なんだろうなーって勝手に想像してるんだけどねーっ♬あはは(笑)』

 

イチカ『ははは(笑)』

 

 

 

 

・・・という会話です。

他愛もない普通の会話なんですけど、でもこうやって少しづつイチカはAIDについての理解を深めているのを感じます。

ただの他愛もないこの会話も、大切な『告知』の一部なんでしょうね。

 

こうやって会話の中からも、自分と両親とドナーさんの存在の中で自分とは何か・自分とはどういう存在なのかを感じ、考え、アイデンティティを形成していっている。

 

こういうイチカの様子を見ていると、大人になってから予期せぬタイミングで自分がAIDで生まれたと知ってしまった方達のアイデンティティが崩壊してしまうというのも実感として分かる気がします。

 

幼少期の頃から少しづつ少しづつ積み上げられてゆく『自分とは何か』という認識が根本のところで事実とは違ってしまっていたことを知るのですから・・・・。

 

一度進んでしまった時間は消して巻き戻すことは出来ないですもんね・・・。

 

 

とは言っても、我が家でAIDについての話題になることは稀です。

イチカとのAIDについての会話はこのブログに綴っているのが全てというくらい少ないです。

普段はイチカもAIDの事はほとんど頭にないようで、他の興味のある遊びや習い事などを色々楽しんでる毎日です。

 

下に貼り付けた過去記事を読んでみると、以前も似たような血液型の話はしているんですよね(笑)

そして同じ話を聞いても新鮮なリアクションを返してくれる所をみると、AIDの事がいかに普段イチカの頭にないかが分かります😅 

・・・だから忘れている。

ただ、同じような質問に見えても、少しづつ少しづつ以前よりは内容が深まってイチカの胸に響いているのではないかな、と母として何となく感じるところもあります。

 

何度も何度も繰り返し繰り返し伝えていくのみですね!!

 

 

関連記事はこちらです

 

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お読みいただいた方、どうもありがとうございました。

 

 

 

 

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子供との巡り逢いは運命

ーーーーー以前一度アップした記事のリライトです。

        以前にお読みいただいた方がいたら、申し訳ありません。ーーーーー

 

 

 

まだ子供を授かる前に、こんな養子を迎えた人の話を読んだことがありました。

養子で子供を迎え、初めて胸に赤ちゃんを抱いた時に、ああ・・今までの不妊治療や悩み考えた日々は、この為だったんだ、とストンと胸に落ちました。

AIDで産まれた方の話を聞いて告知したくないと思う事

AIDについて調べるとすぐに目にする《AIDで産まれた方たちの辛い心情を綴った手記》

 

その手記を書いた方達は、AIDで産まれたが告知を受けずに成長。

予期せぬタイミングで自分がAIDにより産まれたことを知ってしまい、その後の心の葛藤・憤り・虚無感・怒りなどに苦しんでいらっしゃる。

続きを読む

AID家族のカタチも多様化している

近年AIDの治療の形は多様化しています。

現在皆さんがAID治療をするにあったって検討するのは下記の5つでしょうか。

(身内間AIDを除く) 

  • 国内の病院での人工授精
  • 国内の病院での体外受精
  • 国内での個人精子ドナー利用

 

 

私が治療していた2011年頃は、

国内の病院でのAIDを行い、駄目なら国内で体外をできる病院を探す。

皆が、一律で同じように上記の流れをたどっていたので、それと比べるとものすごく大きな変化です。

 

それに付随し見えてきたことを今日はまとめてみたいと思います。

 

多様化の原因

まず、治療法の多様化の背景にあるのはドナー不足。

出自を知る権利がクローズアップされ、

慶應大学病院でのドナー同意書にて情報開示の可能性があると記載が変更されたことによりドナーが激減。

多くのAID患者が通っていた慶應大学病院での治療が事実上ストップ。

国内人工授精治療の大きな受け皿をなくした状態になりました。

結果AID患者が海外に間口を広げ治療先を探すようになりました。

 

ドナー不足というネガティブな原因により広がった間口ですが、

実際多様な治療によって子供を授かった方たちにお会いしてみて、

メリットも多く感じました。

 

 AID治療法多様化のメリット

⚫まずは、国内での人工授精は妊娠率がとても低い(2〜3%)ので、

選択肢が増えたことによって妊娠率も上がったと思われること。

 

⚫海外精子バンク利用している方たちの様子は、現状の日本のAIDのあり方を考え直す良いきっかけにもなること。

同じドナーから産まれた子どもたちの交流など。

 

⚫出自を知る権利の認められる治療を求める方たちの選択肢(海外精子バンクや個人ドナーの利用)もできたこと。

またそれにより、出自を知る権利について更に議論を進めるきっかけにもなっていること。

 

  AID治療法多様化の課題

ただもちろん新たな課題も浮き上がりました。

大まかに書くと、

 

⚫選択肢が多様にある為、自分で調べ見極める力が必要になったこと。

海外治療の場合、すべての病院やエージェントが善意の元になりたっているようではないようです。

個人ドナーの場合も同じく。

 

⚫又、海外治療の場合ドナーさんが純粋な日本人でないことが多いため

(もちろんそのこと自体は悪いことではなく、素晴らしいなと思うのですが)、

子供の”自分は何人か”というアイデンティティの面で、心のサポートも更に考えていく必要が産まれます。

 

 ⚫治療費が以前よりたくさんかかるようになった。

以前慶應大学病院のAIDの治療費は一回3万円ほどでした。

それも値上げしていますし、海外での治療となると桁違いの出費が必要になることと思います。

治療中は心にも体にも負担がかかりますので、治療費が皆さんの心労を増やしているのではないか心配になります。

 

 

精子ドナー不足というマイナスからスタートしたAID治療の多様化ですが、

こうやって見ていくと、プラスな面も色々見えてきますね。

 

そして、複雑になっている分、子供が産まれたあとも、皆一律に同じ悩みを抱えるわけではないのが今の状態です。

 

AIDの家族のカタチも多様化しています。

 

自分たち家族にはどんなカタチが一番しっくりくるのか、以前より更にしっかり考える必要のある時代になったものだな、と改めて思いました。

 

 

お読みいただいた方、どうもありがとうございました!

AIDや無精子症に関するこんな記事書いて欲しい!というリクエストも良かったらお待ちしています。コメント欄にお願いします!

 

 

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AID『出自を知る権利』より前に『精子提供者の立場』を守る必要がある

AIDに関わる法整備についてネットをググって見つけた記事があります。

 

当事者でありながら今まで知らなかった私の無知さを露呈していてお恥ずかしくなりますが、書かせてください。 

 

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