イチカ(7歳)との会話ー告知後のAIDについて
なんて事のない日常の会話ですが、
AIDの告知を受けた子供が 何を感じどう考え成長していくのか、
誰かの参考になるかもしれないので記しておきます。
我が家はAIDで子供を授かり、その事は長女イチカが6歳になってすぐに告知をしました。
先日、イチカ(7歳)が血液型の話を始めました。
(下に過去記事貼りましたが、読んでみたら以前も似たような会話していたのですが 汗)
イチカ『パパはA型でママもA型で、イチカの血液型は何?イチカも同じ?調べてないの?』
私『イチカのはまだ調べてないんだよ。血を取って調べないといけないから簡単にはできないからさ。子供の血液型はパパの血液型とママの血液型の組み合わせで決まるんだけど、我が家の場合はママの血液型とドナーさんの血液型でイチカの血液型が決まるのね。といってもドナーさんは、パパと同じ血液型になってるんだけどね。』
イチカ『そっか。ドナーさんとパパは同じ血液型なんだ!
ドナーさんってママとパパが選んだの??』
私『ううん、選べないよー。でもドナーさんとパパの血液型は同じ方がいいからって病院が同じにしてくれるんだよ。あとは、慶応大学病院ってとこで治療したんだけど、多分ドナーさんはそこでお医者さんになるための勉強をしてる大学生の人みたいだよ。』
イチカ『ふーん。そっかあ。
(ふざけて笑いながら) もしさ、ドナーさんが泥棒だったらどうする(笑)??』
私『いやいや、泥棒ってことはないから(苦笑)
ほら、お医者さんになる勉強している大学生だからさ、泥棒なんてしないよ(笑)』
イチカ『そっかー(笑)』
私『そうそう。まあそれ以上は分からないんだけどね。
だからママ、ドナーさんはきっとすんごーーーく素敵な人なんだろうなーって勝手に想像してるんだけどねーっ♬あはは(笑)』
イチカ『ははは(笑)』
・・・という会話です。
他愛もない普通の会話なんですけど、でもこうやって少しづつイチカはAIDについての理解を深めているのを感じます。
ただの他愛もないこの会話も、大切な『告知』の一部なんでしょうね。
こうやって会話の中からも、自分と両親とドナーさんの存在の中で自分とは何か・自分とはどういう存在なのかを感じ、考え、アイデンティティを形成していっている。
こういうイチカの様子を見ていると、大人になってから予期せぬタイミングで自分がAIDで生まれたと知ってしまった方達のアイデンティティが崩壊してしまうというのも実感として分かる気がします。
幼少期の頃から少しづつ少しづつ積み上げられてゆく『自分とは何か』という認識が根本のところで事実とは違ってしまっていたことを知るのですから・・・・。
一度進んでしまった時間は消して巻き戻すことは出来ないですもんね・・・。
とは言っても、我が家でAIDについての話題になることは稀です。
イチカとのAIDについての会話はこのブログに綴っているのが全てというくらい少ないです。
普段はイチカもAIDの事はほとんど頭にないようで、他の興味のある遊びや習い事などを色々楽しんでる毎日です。
下に貼り付けた過去記事を読んでみると、以前も似たような血液型の話はしているんですよね(笑)
そして同じ話を聞いても新鮮なリアクションを返してくれる所をみると、AIDの事がいかに普段イチカの頭にないかが分かります😅
・・・だから忘れている。
ただ、同じような質問に見えても、少しづつ少しづつ以前よりは内容が深まってイチカの胸に響いているのではないかな、と母として何となく感じるところもあります。
何度も何度も繰り返し繰り返し伝えていくのみですね!!
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お読みいただいた方、どうもありがとうございました。